TCHとは?上下の歯を接触させる癖の原因と弊害
- 12 分前
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「TCH」とは?上下の歯を接触させる癖の原因と弊害
「気がつくと上下の歯が触れている」「仕事中やスマートフォンを見ていると、無意識に歯を噛みしめている」——このようなことはありませんか?
上下の歯を持続的に接触させる癖を、TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)と呼びます。強く噛みしめていなくても、歯が触れている時間が長くなると、歯や顎に負担がかかることがあります。
本来、安静時は上下の歯が離れています
食事や会話をしていないとき、上下の歯は通常、わずかに離れています。歯が接触するのは、食事や飲み込む動作などの限られた時間です。TCHがあると、パソコン作業や運転、家事などの最中に、無意識に歯を接触させ続けてしまいます。
TCHの主な原因
集中や緊張
仕事や勉強に集中しているとき、無意識に歯を接触させることがあります。ストレスや緊張によって、顎に力が入りやすくなる場合もあります。
姿勢の影響
スマートフォンを見るときのうつむき姿勢や、デスクワーク中の前かがみの姿勢は、首や顎周りの筋肉を緊張させ、TCHにつながることがあります。
噛み合わせを確認する癖
歯の治療後や噛み合わせが気になるときに、歯を合わせて確認する動作を繰り返し、習慣化することがあります。
無意識の日常習慣
TCHは歯ぎしりのように音が出るとは限らないため、自分では気づきにくいのが特徴です。長年の習慣として身についていることもあります。
TCHによる主な弊害
歯がすり減る・欠ける
歯の接触時間が長くなると、歯の表面がすり減ったり、詰め物や被せ物に負担がかかったりすることがあります。場合によっては、歯にひびが入ることもあります。
歯がしみる
歯のすり減りや歯ぐきへの負担により、冷たいものなどがしみる知覚過敏につながる可能性があります。
顎の痛みや疲れ
TCHが続くと、顎の筋肉が疲れやすくなり、顎のだるさや痛み、口の開けにくさ、顎関節の音などを感じることがあります。
歯ぐきや歯を支える組織への負担
歯に過剰な力がかかることで、歯ぐきや歯を支える組織に負担がかかります。歯周病がある方は、状態に影響する可能性もあります。
肩こりや頭痛
顎の筋肉は首や肩周りの筋肉とも関係しています。そのため、TCHによる筋肉の緊張が、肩こりや頭痛の一因となることがあります。
TCHに気づくサイン
舌の側面に歯の跡がついている
頬の内側に噛みしめた跡がある
歯が短くなった、すり減った気がする
夕方になると顎が疲れている
集中しているときに歯が触れている
頬やこめかみに張りや痛みがある
日常生活でできる対策
まずは、歯を接触させていることに気づくことが大切です。パソコンやスマートフォン、洗面所などに「歯を離す」とメモを貼っておくと、意識しやすくなります。歯が触れていることに気づいたら、上下の歯を離し、唇は軽く閉じた状態で、顎の力を抜きましょう。
ただし、歯の痛みやしみる症状、顎の痛みなどがある場合は、TCH以外の原因が隠れていることもあります。自己判断せず、歯科医院で歯や歯ぐき、噛み合わせの状態を確認することをおすすめします。
おわりに
TCHは、強く噛みしめている自覚がなくても、長時間続くことで歯や顎に負担をかけることがあります。「歯を離す」ことを意識しながら、歯のしみや顎の疲れ、噛み合わせの違和感がある場合は、早めにご相談ください。当院では、症状だけでなく生活習慣や姿勢も確認し、お一人おひとりに合った対策をご提案しています。